雨音水温メラコニスタ

雨音安心する
水の音が鼓膜に響いてとても気持ちがいい
晴れの日も雨の日も好き
世界はいつも、好きであふれてる

雨の日は、眉間にいつもより深いしわをいれて不機嫌そうに煙草を吸うあんたの頭痛に、口許をゆるませる。雨音の響き渡る室内で冷たい胸に耳を押し当てていたら、雨が煩いと漏らした。こんなに心音が鳴っているというのに、それにさえ気付かないの。跳ねる水音を聞いて。痺れが回った声を聞いて。行き場を失った音符なら、おれが五線譜に押し込めてあげるから。葉から零れる水滴が地に優しく落ちて広がって明け溶けの空を知らせた。紫煙は高く上らず、おれの身をゆっくりと、ゆっくりと包み込み、頭痛を移していった。
何の言葉を交わさずに唇だけで会話をしていたい。出来ることなら全て奪って。土方さんの雨の日の頭痛と、雨の日の愛撫結合は最高。