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ミッドナイトダーリンを追いかけて、
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マジでかけないwwwwwwwww
1600もあると読み返せない。つか2200字から削ったんだけどwwwwナニソレwwwww

でも仕方ない、これが自分の限界だろうし、もう言い訳しないわ。
やっぱり少しずつ書いていって、文章能力向上させたいってのは切実だから。

さて、イタリア語やりますよ。


1600字

「恋焦がれた人」

恋と憧れの違いは未だにわからない。
ただ、子供の頃に出会った「彼」に抱いた感情は確かに恋だったように思う。
猫型ロボット、それだけで名前を言わずとも、青い体の丸いシルエットを思い浮かべ、お腹にあるポケットに期待を膨らませる。私は国民的キャラクターであるドラえもんに、そして作者の藤子・F・不二雄に、二十数年ずっと夢を与え続けてもらっている。

彼が生み出すキャラクターは魅力的なものばかりだ。
ドラえもんを始め、オバケのQ太郎、コロ助、21エモンに登場するモンガーなどの主人公達は単純なフォルムでありながら、鋭い社会風刺や哲学めいた言葉をさらりと口にする。
しずかちゃんやエスパー魔美などの明るく正義感に満ちたヒロインたちは、理想の女性像のようだが、少女という観点からまだ欠点が多く、むしろそこが可愛らしさを際立たせている。更に少女の裸を描くによって、少年の心を掴んで離さない強いインパクトを残した。
ジャイアニズムと形容される語源になるほど有名になったガキ大将は、幼い頃自らをのび太だったと称する藤子の忠実な観点で、子供らしい横暴さを表現している。しかしこのガキ大将の名言は、イギリスのことわざであるWhat's yours is mine, and what's mine is my ownを軸に考えられるとされ、「子供らしい」枠から逸脱した利己主義な人間くささを表しているようにも思う。

彼は小学5年の頃クラスメイトの安孫子(藤子不二雄○A)と出会い、共に漫画を書き始め暫く活躍した後、コンビは解消するも、晩年まで親しい仲で過ごした。人付き合いは苦手だったようで互いが出会う前は、いじめにあっていたらしいというエピソードは確かにのび太やジャイアンが生まれたきっかけに繋がる。

私が彼の作品に魅せられるのは、ユニークな発想で生み出された表情豊かなキャラクターたちもそうだが、物語に強烈なアイロニーを含ませながら、日常の小さな疑問を哲学として読み手へ投げかける展開だ。彼はSFをサイエンス・フィクションではなく、「少し不思議」と定理付け、人間の価値観の違いや環境警告的なものなど子供向けと一概に言えない多種多様な作品を多く発表した。

また、彼が好んだテーマにタイムパラドックスがあげられるが、ドラえもんも同じように、のび太を助ける為に未来からやってくる設定である。のび太の過去を変えることにより未来がパラレルワールド化することを知っていながら、彼はこれを基盤にした。そして、のび太がドラえもんの秘密道具によって、一時的に問題を簡単に解決させるが、不適切な使用によってしっぺ返しを食らうといったパターンで話は続く。秘密道具は非常に役に立つものばかりだが、矛盾の産物であると言えよう。しかしあえて積極的に物語に矛盾を組み込むことで、空想上の科学という藤子ならではの二律背反を描いた結果、現代まで残る名作になったのではないだろうか。この矛盾は科学の結晶であるドラえもんが言う「科学は人間の生活を豊かにしたが、同時に心を貧しくしたのではあるまいか」という辛辣な一言によってアイロニカルに示されている。

そしてのび太は何をやらせてもダメな奴であるが、藤子作品の中で最も優秀な哲学者なのではないかと思う。例えば「勉強して発明するんだ。勉強できなくても頭のよくなる機械を」のような矛盾から、「なぜだ!なぜ、おかしは食べるとなくなるのだ!」と存在の哲学を投げかける。答えは用意されていないが、それを考える機会が藤子のSFを通した哲学であり、私たちに与えてくれた具現化した夢なのではないだろうか。

そういえば、ドラえもんの道具に期待しなくなったのは何時頃だろう。
理由付ければ様々にあるが、現実を見なければならない状況下で生活を強いられる社会だからではないだろうか。のび太がこんなことを言っている「大人ってかわいそうだね、自分を叱ってくれる人がいないんだから」
自分は大人なのだろうか。答えはわからないが、一人になると時々苦痛にも近い孤独感が自らを襲うのは、私が今、子供と大人を彷徨っているからだろう。だから私は夢を忘れかけた時、再び彼に恋をするのだ。


知るかよって感じでごめん。

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