あのね、この日記読んでるのってスイスと友達?くらいだろうし、ほとんどの人にもう私の小説見せてしまった=私の文才のなさはみんなしってる、ということで。久々に書いた小説あげときます^^こ こ に ^^
マジ誰得ってかんじだけど別にいいじゃん^^苦手な人は本当ごめん。
何かいまほんとうやばい。あとで後悔するだろうよ^^
で、サイトに手直ししていつかあげて、やっぱりやめるんだろうね。
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AKAITO×KAITOの中2の病んでるお話。
君 の 声 が 聞 こ え な い 。
カイトがゆっくりと俺の喉元に指を這わせた。
そのまま力を込めればよいのに、俺は徐々に暗くなる世界でそんな事を思う。
その指先は酷く冷たくて優しいものだ。
記憶の奥底、コポコポと耳の中で水が流れる音がした。
あれは、檻の中にあった。マスターに聞いたことがある。あれは何をするの、と。
水を巡廻させているものだと教えられた。ああ、そう、似ているのだ。
昔マスターが飼っていた檻の中の生物、アレに。
瞬きもせずに俺を見ていた。カイトは俺の知らぬ間に水中を浮かぶ生物になった。
じんわりと濡れるように響く音が、俺の名を呼んでいるのだとわかった。
カイト
水の張った箱から悪臭が漂っていた。なんだってあんな匂いがするんだ。
生物は腹を見せ水の巡廻に身を任せ、ぐるぐると流されながら(相変わらず瞬きせず)俺を見ている。
口はだらしなく開かれたまま。気持ち悪ィ、あんなもん死んでるようなもんだ。
あんな風にはなりたくねえな、と呟いてからカイトの頬に触れた。
冷たい、気持ちよい。
こんな蒸し暑い日にカイト頬を両手で包み込むのが好きだった。
俺は海を見たことがねぇけど、あんな水の檻よりもっと広大なことを知っている。
檻の中の水は温そうだ、俺の頭の中と同じように。海色の、髪をくしゃりと掴んだ。
悪臭がしなくなったと思う頃に、あの檻も生物も消えていた。
額に触れ、唇に触れ、最後にもう一度喉に触れた。
耳をすませても口をパクパクと動かすだけで、俺の耳にその声はとどかない
(どうしよう)
どうしようもねえさ、俺等はスクラップ扱いだ。
膝を抱えて、白いデスクトップの中の片隅蹲る。抱き締めようかと迷って、頬に触れた。
屈みこんでしまうカイトが泣いているとわかったのはその時だ。
何でカイトがスクラップを嫌がるのか俺にはわからない。
口を薄く開き、何も言わずに再び閉じると、足元に熱を感じた。マスターが電源を入れたようだ。
さあ、"これ"がマスターに気付かれればすぐにでもマスターは俺等を殺すのだろう。
カイト、泣くなよ。
お前が死ぬってことは俺も死ぬってことじゃねえか。
(マスター、僕を治して!マスター!)
マスターの溜息の後、俺等の足元は崩れていった。
カイトは抗う様にフォルダに手をかけたが、そのフォルダさえ闇へと落ちていく。
カイトはずっと叫び続けた。音にも声にもならずに叫んだ。塗りつぶすように機械音が確認メッセージをポップアップさせる。最後に、二人でメロディに声を乗せた初めての日のを思い出して、ようやく視界が遮断された。
俺はカイトと一緒に生物がぐるぐると流され回る様を見ていた。
あの生物は、どこにいった。
酸素はおくられていたのだろうか。
口をパクパクと、動かして、何を伝えたかった。
あの悪臭も温いだろう水も、檻も、あの生物の生きている証なのか。
俺はカイトを、力いっぱい抱き締めた。
ぎりぎりと、腕に痕がつくくらい、強く強く。
(そうだ、俺はあの水に触れてさえいないじゃないか。実は、すごく、冷たかったとしたら!)
自分の爪がぎゅっと両腕に食い込んで痛い。
もう君はいないのだ。聞こえなかった君の声を聞いてみたかった。
俺は自分の喉に手を当てて、もう一度だけ叫んだ。
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KAITOとAKAITOが同一人物でホモだったらうっかり萌えただけの話。