ほんと、いがいたくて、なにか息出来ない(笑)
とりあえず、削除に削除かさねて、こうなった。
1200字でかけるわけないってわかってたんだよね。私長編の人なので、いちいち規模でかいんだよ。そしてちゅうにびょうへ簡潔したのでした。あーあ。これまたイケから酷評されるのでしょう。めにみえてますよ。
つづきのおはなし
もう一言何か声をかけようと、口を開きましたが、男の子は、くるりと後ろを向いて駆け出してしまいました。わたしは思わずその後を追います。
「ねえ、待って!」
流れる世界はクリーム色。家々の間の細道をくぐりぬけ、石段を上り、坂道を下り…、ああ疲れた!膝小僧に手をついて、肩で大きく息をします。レモンをたくさん絞った炭酸水を飲んだあと、鼻の奥でツンと柑橘類が弾けるような匂いがしました。ここには空気にも味があるのです。
呼吸を整えながら顔をあげると、男の子はひらけた先でわたしを待っています。どうやら男の子とともに、ぐるりと回って元の場所に戻ったようです。
「おいかけっこするなら、そういってよね」
男の子はまた返事をしてくれません。
「その子はしゃべれないよ!」
ははあ、なるほど。これでようやく話が通じます。おや、ところで私に話しかけたのは一体誰でしょう。辺りを見渡しても人の姿は見えません。首をかしげて男の子の顔を改めてみつめましたが、男の子は目を細めて同じように笑みを返すだけです。
「もしかして、今回はぼくらのことも忘れたっていうのかい!」
声のするほうを振り返ると、青銅でできた二人の男の子が、ふてぶてしく水がめの上で足を組み、座っているではありませんか!そして、呆れた顔でぴょいと立ち上がって言うのです。
「四年と五ヶ月ぶりじゃあないか。さあさあ、はやいとこ機嫌をなおしてくれよ。」
驚きのあまり、何から口にすれば良いのか、何を言っているのか、さっぱりわからず、ぱくぱくと唇を動かすのが精一杯でした。”人間の”男の子は、そんなわたしの様子をみて女の子のように高い声で笑うのです。笑い声というよりは、悲鳴のように聞こえました。
一呼吸置いて、ゆっくりと言葉を噛み締めるようにして尋ねてみます。
「ごめんなさい、言っている意味がわからないわ」
二人の男の子は同時に声を荒げました。しかし、二人して異なった言葉を紡いだので、両方聞き取れません。もう一度、ごめんなさいと謝りながら身を屈ませると、青銅の男の子の一人はわたしの方へ、ぺ たぺたと足を鳴らし、わたしのすねあたりに小さな手で触れました。
「きみが、時間の止まった世界が欲しいというから、こっそりここを創ったんだろう?」
話を最後まで聞くと、どうやらこの町はわたしが創った世界だということがわかりました。水がなくなったわたしの世界で、わたしが求めたのは大昔から流れる水でした。この町は、私の欲しかった過去の再現だそうです。そして、この言葉が話せない男の子は、
「きみの本来の姿さ!そして、きみの本当になりたい姿がきみの姿だ!」
「時々きみがそうやって自分から逃避してしまうから、ぼくたちは四年と五ヶ月も重たい水がめを支えていたのだよ」
一筋の、みずが、流れた気がします。
どうしてこれが大昔のものだと知ることができましょう。そして、誰がわたしがわたしだと決め付けることができるのでしょうか。
(おかしいなあ、道をまちがえたのかなあ。このへんにあるはずなんだけど)